2級電気工事施工管理技士の資格に興味をもっている人の中には、「具体的にはどのような試験なんだろう」「自分は受検資格を満たしているのだろうか」と気になっている人もいるでしょう。
この記事では、2級電気工事施工管理技士の試験概要や申し込み方法などについて解説しています。これから受検に向けて準備を進めようとしている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
2級電気工事施工管理技士とは?
2級電気工事施工管理技士は、建物などの電気工事を行うにあたって、工事が安全かつ円滑に進むよう管理する仕事です。具体的には、以下のような4つの仕事内容があります。
- 安全管理
工事を安全に進められるよう、工事現場の点検や作業員の健康チェックなどを行う - 品質管理
工事の品質を担保できるよう、点検や作業記録などを行う - 工程管理
工事を予定通りに完了できるよう、スケジュールを管理する - 原価管理
予算内に工事を完了できるよう、材料の発注や人件費の管理を行う
2級電気工事施工管理技士は、工事の計画から竣工まですべてのステップに携わります。
2級電気工事施工管理技士は施工管理のスキルアップに役立つ資格
2級電気施工管理技士の資格は、施工管理として現場で活躍するためのスキルアップとして役立ちます。資格を取得することで、専任技術者や主任技術者のポジションを務められるようになるためです。専任技術者や主任技術者は、すべての工事現場に配置することが義務付けられている役割です。
専任技術者は営業所に常駐して契約に技術的な不備がないか、工事が適切に進んでいるかなどを確認する仕事です。主任技術者は、工事がスムーズに進むよう現場の管理や監督を行います。資格がなければできないポジションなので、転職活動の際などにもアピールポイントとして役立つかもしれません。
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2級電気工事施工管理技士の試験について
試験形式
2級電気工事施工管理技士の試験は、第一次検定がマークシート式、第二次検定が記述式です。第一次検定では電気工学や施工管理法、法規に関する問題が出題されます。第二次検定では施工管理法に関する問題が出題されます。
第一次検定は全64問あり、5問が必須解答、残りの59問から35問を選択して解答します。選択問題で指定数を超えて解答すると減点対象となるため注意が必要です。第二次検定は5問あり、すべて必須解答となっています。
受検資格
2級電気施工管理技士の試験には受検資格が定められています。なお、現行の受検資格は令和6年度より制度改正され変更となりましたが、令和10年度までの間は経過措置として改正前の受検資格による第二次検定受検も可能です。
以下では改正後の受検資格を紹介します。
第一次検定
必要条件 |
---|
17歳以上(当該年度末時点) |
第二次検定
区分 | 必要実務経験*1 |
---|---|
1 | 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定合格後、実務経験3年以上 |
2 | 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定合格後、実務経験1年以上 |
3 | 電気工事士試験または電気主任技術者試験の合格後または免状交付後、実務経験1年以上 ※別途、2級または1級電気工事施工管理技術検定第一次検定の合格が必要 |
*1 新旧の受験資格で実務経験の考え方自体が異なります。必ず受検の手引をご確認ください。
申し込み方法
2級電気施工管理技士の申し込み方法は、Webと郵送の2種類です。基本的には郵送での申し込みを行います。Webで申し込みができるのは、再受検のみが該当し、第一次検定と第二次検定を同日受検するか第二次検定のみを受検する人です。郵送の申し込みは消印有効ですが、余裕をもって申し込むことをおすすめします。
令和7年度(2025年度)の2級電気工事施工管理技士の申し込み日
第一次検定(前期) | 2025年2月7日(金)~2025年2月28日(金) |
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第一次検定(後期)・第二次検定 | 書面:2025年7月9日(水)~2025年7月23日(水) Web:2025年6月25日(水)~2025年7月23日(水) |
試験日程
2級電気工事施工管理技士の試験日程は、前期と後期にわかれています。前期の試験は6月、後期の試験は11月に行われます。前期の試験で受検できるのは第一次検定のみです。後期の試験では、第一次検定または第二次検定のみを受検するか、第一次検定と第二次検定を同時に受検するかの選択が可能です。
各区分で異なる願書が用意されているため、自分が受検したい区分の願書を確認したうえで申し込みましょう。
令和7年度(2025年度)の2級電気工事施工管理技士の試験日
第一次検定(前期) | 2025年6月8日(日) |
---|---|
第一次検定(後期)・第二次検定 | 2025年11月9日(日) |
合格率

2級電気工事施工管理技士の合格率は、毎年40〜50%程度です。検定を行っている一般財団法人建設業振興基金によると、令和5年度(2023年度)は第一次検定の合格率が43.8%、第二次検定の合格率が43.0%でした 。決して合格率の高い試験とはいえないため、受検する場合は十分な対策が必要です。
資格取得後の活躍の幅は?
2級電気施工管理技士を取得すると、専任技術者や主任技術者のポジションを務められるようになります。
専任技術者は、適切な請負契約を結び、工事を実行するために必要なことを技術的観点から支える役割です。営業所に常勤し、専らその職務に従事することが求められます。
主任技術者は、工事を安全かつ円滑に進めるために現場を管理する役割です。専任技術者と異なり、工事現場での仕事が中心です。
まとめ

2級電気工事施工管理技士は、電気工事の現場で専任技術者や主任技術者を務めるために必要な資格です。試験は第一次検定がマークシート式、第二次検定が記述式です。試験の日程は前期と後期にわかれていて、第一次検定は前期と後期の2回受検のチャンスがあります。
専任技術者や主任技術者のポジションを務められるようになることでより責任のある仕事を任され、業務の幅が広がる可能性があるので、施工管理技士としてスキルアップしたい人はぜひ資格取得を目指してみてください。
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