施工管理技士の受検資格を知ろう|必要な学歴や実務経験を解説

施工管理技士の受験資格を知ろう|必要な学歴や実務経験を解説

施工管理技士の資格を取得しようと考えている人のなかには、「自分は受検資格を満たしているか」と気になるのではないでしょうか。

この記事では、施工管理技士の受検資格や資格を取得するメリットなどについて解説しています。資格取得を少しでも検討している人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

施工管理技士の受検資格

施工管理技士の受検資格は、試験の種類により異なります。

たとえば、2級の第一次検定は受検年度に満17歳以上であれば誰でも受検が可能です。そのほかの試験は、学歴に応じた実務経験が必要です。自分が受検する予定の試験について、事前に受検資格を確認しておきましょう。

2級受検に必要な実務経験

2級施工管理技士の受検に必要な実務経験を学歴別にまとめました。下記の表は第二次検定を受検する場合に必要な実務経験を記載しています。

2級の第一次検定は、満17歳以上であれば実務経験を問わず誰にでも受検資格があります。

スクロールできます
  学歴施工管理に関する実務経験年数
指定学科指定学科以外
大学
専門学校の「高度専門士」
卒業後1年以上卒業後1年6か月以上
短期大学
高等専門学校
専門学校の「専門士」
卒業後2年以上卒業後3年以上
高等学校
中等教育学校
専修学校の専門課程
卒業後3年以上卒業後4年6か月以上
その他8年以上

引用:厚生労働省|技術検定の受検資格の概要

上記は、各種施工管理技術検定に共通している受検資格です。詳細な受検資格は、下記のリンクを参照してください。

1級施工管理技士の受検に必要な実務経験

1級施工管理技士の第一次検定を受検するために必要な実務経験を下記の表にまとめました。2級合格者の場合、1級の第一次検定は実務経験を問わず受検が可能です。

スクロールできます
  学歴施工管理に関する実務経験年数
指定学科指定学科以外
大学
専門学校の「高度専門士」
卒業後3年以上卒業後4年6か月以上
短期大学
高等専門学校
専門学校の「専門士」
卒業後5年以上卒業後7年6か月以上
高等学校
中等教育学校
専修学校の専門課程
卒業後10年以上卒業後11年6か月以上
その他15年以上

引用:厚生労働省|技術検定の受検資格の概要

なお上記は、各種施工管理技術検定に共通している受検資格を表記しています。試験ごとの詳細な受検資格は、下記のリンクを参照してください。

施工管理技士の合格率は約4〜6割

施工管理技士の合格率は約4〜6割

2022年度の施工管理技術検定の合格率は下記の通りでした。決して合格率の高い試験ではないため、受検する際は十分な対策が必要です。

2級施工管理技士の合格率

2級施工管理技士の合格率を下記の表にまとめました。全体的に1級よりは合格率が高い傾向ですが、合格率の高い試験とはいえないでしょう。

第一次検定第二次検定
建築施工管理技士42.3%53.1%
土木施工管理技士64.0%37.9%
電気工事施工管理技士55.6%61.8%
管工事施工管理技士56.8%59.7%
電気通信工事施工管理技士59.1%35.6%
建設機械施工管理技士42.8%68.2%
造園施工管理技士56.7%40.6%

引用:国土交通省|令和4年度 建築・電気工事施工管理技術検定(1級・2級) 「第一次検定(2級後期)」及び「第二次検定」合格者の発表
国土交通省|令和4年度 2級土木施工管理技術検定 「第一次検定(後期)」及び「第二次検定」合格者の発表
国土交通省|令和4年度管工事・電気通信工事・造園施工管理技術検定(1級・2級) 「第一次検定(2級後期)」及び「第二次検定」合格者の発表
国土交通省|令和4年度建設機械施工管理1級、2級第一次検定合格者の発表について
国土交通省|令和4年度建設機械施工管理1級、2級第二次検定 合格者の発表について

1級施工管理技士の合格率

1級施工管理技士の合格率を表にまとめました。職種によるばらつきはあるものの、おおむね4〜6割の合格率です。どの検定を受検するか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。

第一次検定第二次検定
建築施工管理技士46.8%45.2%
土木施工管理技士54.6%28.7%
電気工事施工管理技士38.3%59.0%
管工事施工管理技士42.9%57.0%
電気通信工事施工管理技士54.5%37.4%
建設機械施工管理技士26.4%52.7%
造園施工管理技士44.0%46.0%

引用:国土交通省|令和4年度1級建築・電気工事施工管理技術検定「第一次検定」合格者の発表
国土交通省|令和4年度 建築・電気工事施工管理技術検定(1級・2級) 「第一次検定(2級後期)」及び「第二次検定」合格者の発表
国土交通省|令和4年度1級土木施工管理技術検定「第二次検定」の合格者の発表
国土交通省|令和4年度 1級管工事・電気通信工事・造園施工管理技術検定 「第一次検定」合格者の発表
国土交通省|令和4年度管工事・電気通信工事・造園施工管理技術検定(1級・2級) 「第一次検定(2級後期)」及び「第二次検定」合格者の発表
国土交通省|令和4年度建設機械施工管理1級、2級第一次検定合格者の発表について
国土交通省|令和4年度建設機械施工管理1級、2級第二次検定 合格者の発表について

施工管理技士は工事現場の指揮監督をするのが仕事

施工管理技士の仕事は、主に工事現場で全体の指揮監督をすることです。具体的には、下記に示す4つの業務があります。

  • 安全管理
    作業員が安全に仕事できるよう、工事現場の安全確保や作業員の健康管理を行う
  • 品質管理
    規格通りの品質で工事を完了できるよう、作業記録や点検を行う
  • 工程管理
    工事を予定通りに進められるよう、スケジュールを管理する
  • 原価管理
    予算内で工事を進められるよう、人件費や資材費の管理を行う

工事の計画から竣工・引き渡しまで、すべての工程に関与するのが施工管理技士の仕事です。工事を円滑に進行させるための調整役として関わるため、チームを陰で支えるのが好きなタイプの人に向いているかもしれません。関わる人や業務の幅が広いため、コミュニケーションスキルタスク管理スキルが求められるでしょう。

施工管理技士を取得するメリット

施工管理技士の資格を取得するメリットは、仕事の幅が広がること昇給・昇進の可能性があることです。

仕事の幅が広がる

施工管理技士の資格を取得することで、仕事の幅が広がります。専任技術者や主任技術者、監理技術者などのポジションを有資格者として携われるためです。現場でより責任のある立場や、より規模の大きな工事を任されるチャンスが増えるでしょう。

昇給や昇進の可能性がある

資格を取得することが昇給や昇進につながる可能性があります。会社によっては資格手当があるところや、転職時に資格が重視されるところもあります。施工管理の現場でスキルアップを目指している人にとっては、取得することで今後のキャリアに役立つでしょう。

まとめ

施工管理技士の受検資格を満たす学歴や実務経験を積もう

施工管理技士の受験資格を満たす学歴や実務経験を積もう

施工管理技士の資格を取得するためには、学歴に応じた実務経験が必要です。取得するまでにある程度の時間が必要な資格ではありますが、施工管理の現場で活躍したい人にとっては将来的に役立つ場面があるかもしれません。

資格取得を目指す人は、自分の現状と照らし合わせながら必要な学歴や経験を積んでいきましょう。

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