施工管理における「伝わる志望動機」のポイントとは?例文や注意点を紹介

施工管理における「伝わる志望動機」のポイントとは?例文や注意点を紹介

施工管理はほかの職種に比べて年収が高い傾向にあり将来性も見込まれるため、転職先として有力な職種だといえます。しかし、いざ施工管理へと転職しようとすると「志望動機」に何を書けば良いかわからず悩む人も多いのではないでしょうか。

この記事では、施工管理における「伝わる志望動機」を書くポイントについて解説します。例文や注意点も合わせて解説しているため、志望動機に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

目次

施工管理で企業に伝わる志望動機を書く方法

施工管理で企業に伝わる志望動機を書く方法

採用担当者に伝わる志望動機を書くためには、「なぜ施工管理を希望し、その企業でないといけないのか」といった理由を明確に伝えることが重要です。下記5つの点を考慮して、志望動機を作ると良いでしょう。

  • 企業研究
    志望企業の事業内容、企業文化、業界での位置づけ、最近の動向についての理解を示し、それらに対してどのように興味を持ったか。
  • 自身の能力
    持っているスキル、経験、資格がどのようにその企業のニーズや目指す方向性と合致するか。
  • キャリアプラン
    その企業でどのように成長していきたいか、またはどのように貢献できるかについての明確なビジョン。
  • 動機
    施工管理業務への情熱や、なぜその分野で働きたいのか、その業務があなたのキャリア目標にどう結びつくのか。
  • 企業への貢献
    あなたがその企業に入ることで、どのような価値をもたらせるか、具体的な貢献案。

例文

私はこれまでの建設現場での経験をいかし、より大きなプロジェクトに携わりたいと考えております。貴社が手掛ける先進的な建設プロジェクトと、環境配慮型の事業展開に強く魅力を感じております。私の現場での施工管理経験に加え、品質管理や安全管理に関する知識をいかし、貴社の更なる発展に寄与できると信じております。また、私はチームワークを大切にし、常に周囲と協力して課題解決にあたることを心がけております。貴社で技術者としてだけでなく、将来的にはプロジェクトマネージャーとしてのスキルアップを目指し、長期にわたり貴社の成長に貢献していきたいと考えております。

志望動機を書く前にやるべきこと3選

志望動機はいきなり書き始めるのではなく、「準備」が必要です。ここでは、施工管理の志望動機を書く前にやるべきことを3つ紹介します。

施工管理について調べておく

施工管理の業務内容や向いている人の特徴などについて調べておくことが重要です。特に施工管理未経験者は、「なぜ施工管理を志望したのか」を明確にするためにも、仕事内容や求められるスキルなどを知る必要があります。施工管理の「安全管理」「品質管理」「工程管理」「原価管理」の4つの業務については入念に調べておかないと、面接で聞かれた際にうまく答えられません。

まずは、施工管理がどのような職業なのかを調べておきましょう。

応募先企業について事前に調べておく

応募先企業について事前に調べておくのは、「その企業を希望する理由」を明確にするために必要です。同じ業界でも、企業によって「ビジョン」「求める人材」「受注している工事の規模」などは異なります。応募先企業の理解を深めて、意欲や熱意、ビジョンが一致していることなどを伝えられるようにしましょう。

事前に自己分析を行う

自己分析は企業に自分の強みをアピールするために欠かせません。事前に「経歴・実績・学生時代に頑張ったこと」などから自分の人生を振り返ることで、自分の強みやスキルが明確にできます。

特に、未経験の場合は経歴や実績がないため、「ほかで培ってきたスキルや経験を施工管理の仕事にどういかせるのか」を採用する側は知りたいと考えています。綿密に自己分析し強みを明確にして、企業に貢献できることをアピールしましょう。

志望動機のポイント5選

施工管理における志望動機のポイント5選

志望動機を書く際には、アピールポイントをわかりやすく伝えて、採用担当者に「この人材なら貢献してくれるだろう」と思わせる内容にすることが重要です。ここでは、施工管理における志望動機を書く際のポイントを例文とともに5つ紹介します。

結論から書く

志望動機は結論から書くことで、採用担当者があなたに興味を持ちやすくなります。採用担当者は日々多くの応募書類に目を通しています。そのため、志望動機に記載してある内容の要点が掴めないと印象に残りません。志望動機を書く際は、「施工管理として働きたい理由」「その企業を志望する理由」「アピールポイント・強み」を文章の冒頭に入れるようにしましょう。

例文

私が施工管理の仕事を志す理由は、人々の生活を支えるインフラ設備の仕事に魅力を感じているからです。私は大学で土木工学を専攻し、建築や施工方法について学びました。また、アルバイトで工事現場の現場監督の補助を経験し、現場の責任者として働きたいという思いが強くなりました。入社後は、これまでの知識と経験をいかして、貴社と社会に貢献したいと考えています。

リーダーシップがあることをアピールする

施工管理の仕事はリーダーシップが求められます。工事現場では、作業員へ指示を出しながら、工事の工程や安全管理を行います。志望動機を書く際は、これまでの仕事や学生時代に発揮してきたリーダーシップをアピールできると良いでしょう。

例文

私は大学のサークルで部長を務め、持ち前のリーダーシップを発揮して都の大会で優勝した経験があります。入社後は、リーダーシップと経験をいかして、貴社に貢献したいと考えています。

体力があることをアピールする

施工管理の仕事は体力や忍耐力が求められる場面もあります。そのため、採用担当者は体力に自信がある人を求めています。運動部に所属していた経験がある人や日頃からトレーニング・体力作りをしている人は、それを志望動機に書くことで、体力がある人材だという印象を与えられるでしょう。

いまのところ運動習慣やスポーツの経験がなかったとしても、これから運動を始めて体力をつければアピールポイントとして書いても問題ありません。

例文

私は高校時代にサッカー部に所属し、毎日の練習や試合で体力をつけてきました。現在でも、ジムに通い体力作りに励んでいます。施工管理のハードな仕事も、持ち前の体力や忍耐力で乗り越えられる自信があります。

入社後の意欲をアピールする

志望動機では、入社後の意欲や熱意をアピールすることが大切です。採用担当者は、応募者が入社後に施工管理として、どのようなことに挑戦しながら企業に貢献してくれるのかを知りたいのです。特に未経験者は実績がないため、人間性や意欲が評価基準として重視される可能性があります。志望動機には、必ず入社後に挑戦したいことや貢献できることを書きましょう。

例文

私が貴社を志望した理由は、土木インフラ事業に実績があり、若手にも活躍の機会を与えてくれるという印象を受けたからです。私は大学で土木工学を専攻し、建築物の構造や施工方法について学びました。入社後は、これまでの知識と経験をいかして、会社と社会に貢献できる施工管理者になると決意いたしました。また、現場の責任者として必要なスキルや知識をいち早く身につけるために、資格の勉強も進めています。現場では、積極的に先輩方とコミュニケーションを取り、専門スキルを吸収していきます。そして、近い将来リーダーとなって、現場全体を引っ張り、プロジェクトを成功に導きたいと考えています。

将来のビジョンを明確にする

施工管理としての将来のビジョンは、採用担当者にとって知りたいことの一つです。将来のビジョンを明確にすることで、施工管理として成長したい向上心や意欲が採用担当者に伝わります。反対に、将来のビジョンが曖昧だと、「なぜ施工管理としてうちで働きたいのか」が十分に伝わりません。

たとえば、「施工管理技士として成長し、将来的には監理技術者になって責任のある仕事を成功に導きたい」といったビジョンを書くと良い印象を与えられるでしょう。

例文

私が貴社を志望した理由は、「建物の利用者の気持ちに寄り添う」というビジョンに強く共感したからです。私自身も施工管理者として「利用者が安心して利用できる建物」を作りたいと考えています。貴社に入社した際には、現場の技術者をまとめ、プロジェクトを成功に導くリーダーシップを発揮したいと考えております。一日も早く知識力・技術力も身に付けて、クライアントの信頼を得られるよう努力いたします。また、入社後5年以内に、1級施工管理技士の資格を取得し、監理技術者としてプロジェクトを成功に導きたいと考えています。そのために、資格の勉強に励み、専門性を高めていくとともに、先輩社員の方々と積極的にコミュニケーションを取り、スキルや知識を吸収しながら現場経験を積んでいきたいと考えています。

【経験者】即戦力であることをアピールする

施工管理経験者の場合は、即戦力であることをアピールすることで、採用担当者からの印象が良くなります。たとえば、施工管理として現場で「どのような実績を残したか」「どのくらいの規模の工事を成功に導いたか」「施工管理技士の資格は持っているか」など、入社後すぐに貢献できる・成果を残せることをアピールポイントとして、志望動機に書きましょう。

例文

私が貴社を志望した理由はマンション建築に携わり、お客様に喜んでいただける仕事がしたいと思ったからです。前職では、オフィスビル建築の施工管理に携わっていました。その経験の中で、現場のスタッフをまとめ、プロジェクトを成功に導くリーダーシップの重要性を学びました。また、お客様のニーズを的確に把握し、オフィスビルの品質を高く保つための施工管理のスキルを高めてきました。

入社後は、これまでの経験とスキルをいかして、お客様の夢を叶える住宅を建てていきたいと考えています。また、先輩社員からさらに多くのことを学び、より高いレベルの施工管理者を目指していきたいです。そして入社後5年以内に、施工管理者としてだけでなく、若手社員の育成にも尽力したいと考えています。そのために、人材育成に関する知識やスキルも磨き、チームをまとめる力を身につけたいと思っています。

志望動機を書く際の注意点

施工管理への志望動機を書く際の注意点

施工管理の志望動機として書くべきではないことがいくつかあります。ここでは、施工管理の志望動機を書く際の注意点を解説します。

給与や福利厚生などについては書かない

施工管理の志望動機には、「給与・福利厚生」などの希望をなるべく書かないようにしましょう。給与や待遇は転職先を決めるうえで大切なポイントです。しかし、志望動機に書いてしまうと、「会社に貢献したいのではなく高い給与がほしいだけ」と働く意欲が伝わりません。志望動機では待遇面になるべく触れず、「仕事で発揮できるスキル」や「入社後の意欲・ビジョン」を書くことが大切です。

受け身の姿勢だと思われる書き方をしない

施工管理の志望動機で、消極的な内容を書くのは避けましょう。たとえば、「入社してから施工管理のスキルを基礎から身につけていくつもり」「先輩から施工管理について教わりたい」といった受け身の姿勢は、採用担当者に良い印象を与えられません。「入社する前から資格の勉強を進めている」「先輩から吸収したことを積極的に仕事で活用したい」といった積極性をアピールすることが、採用につながります。

面接対策については、以下の記事でポイントを紹介しています。

まとめ

施工管理業界への志望動機を書く際には、「その企業でないといけない理由」「施工管理として働く意欲・積極性」「入社後のビジョン」をアピールすることが重要です。また、採用担当者に伝わる志望動機を書くためには、「施工管理の仕事内容や業界の情報」「応募先企業の情報」「自分の強みやスキル」などを事前に必ず分析しましょう。

実際に志望動機を書く際は、施工管理として働きたい業界や企業のニーズに合わせたアピールポイントを書く必要があります。この記事で紹介したポイントや例文を参考にして、施工管理施工管理業界で活躍する未来を掴みましょう。


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